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  4. 磁性体と円筒形磁石解析事例
静解析モジュール (F-MAG-ST) 適用例
磁場/磁界 磁気モーメント法 静解析

磁性体と円筒形磁石

1.概要

誘電体に交流電場を加える場合、その周波数を高くすると誘電体の分極が端部の周りに円筒形状の磁性体をもつ円柱形状の磁性体とその軸方向の中心付近に磁石を組み合せた場合に、PHOTO-MAGTZ を使用した磁気モーメント法による静磁場解析により、周囲の磁束密度分布を求めました。

1-1.解析モデル概要

今回解析しましたモデルの外観形状は下記図1の通りです。

磁性体と円筒形磁石解析モデル
磁性体と円筒形磁石解析モデル

2.解析条件

2-1.単位系

今回の解析では全て国際単位系(MKSA)で計算および結果表示しました。

2-2.メッシュモデル

今回は3次元フルモデルとし、下記図3のようなメッシュモデルを作成しました。
今回解析に使用したPHOTO-MAGTZでは、周囲に空間メッシュを組み合わせる必要はありません。

磁性体と円筒形磁石解析メッシュモデル

図3 メッシュモデル

2-3.物性データ

比 透 磁 率
磁    石 1.0

2-4.データ数

総節点数 : 648     要素数 :  270

2-5.解析条件

磁石に磁化ベクトルのZ軸成分値 6.54 x 105 (A/m) を設定しました。

磁性体と円筒形磁石解析メッシュモデル

3.解析結果

磁場解析の結果、下記図のような磁束密度分布が得られました。

磁性体と円筒形磁石解析

図4 磁束密度分布図(単位:T)
磁性体と円筒形磁石解析

図5 磁束密度分布図(磁性体のみ)(単位:T)