
(リニアアクチュエータ)
磁石と磁性体で構成された駆動子を軸方向にずらした時に、駆動子と固定子間に生じる吸引力をF-MAGで解析しました。 並進運動の解析にはスライドインターフェース機能を使用しました。 |
![]() 図1 リニアアクチュエータの 外観図 |
今回解析しましたリニアアクチュエータの外観形状は図1、2の通りです。 | ![]() 図2 リニアアクチュエータの 断面図 |
今回はリニアアクチュエータで生じる磁界の周期性を考慮し、図3のような解析モデルとしました。 摺動面にはスライドインターフェース機能を使用し、移動側の部分にはその速度を設定しました。 |
![]() 図3 解析モデル |
磁石の部分には、図4に示した方向の磁化を設定しました。 | ![]() 図4 磁石の磁化方向 |
解析結果は図5~6のようになりました。 図5のグラフは駆動子の位置を軸方向に変化させた際、駆動子と固定子間にかかる軸方向の吸引力を示します。 “Maxwell”はマクスウェルの応力法による吸引力、“Nodal”は節点力法による吸引力です。 F-MAGでは電磁力計算を、マックスウェル 応力と節点力という異なるアプローチで計算し、結果が一致した時、正確な計算結果と判断します。 |
![]() 図5 ⊿yに伴い発生する吸引力の 計算結果 (⊿y:X軸方向にずれた距離) |
図6は、磁束密度のアニメーションです。軸方向の移動に伴い、磁束密度の変化の様子が見られます。 | ![]() 図6 ⊿yに伴う磁束密度分布の 変化(アニメーション) |