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漏れ磁束シミュレーション

ビルや工場など大規模な建物内には電気室が設けられ、複数台の変圧器が設置されています。
各変圧器からは漏れ磁束が生じていますので、もしその近辺で多くの人々が出入りする場合、それによる影響を抑えるために、磁気をシールドする必要があります。
磁気シールド材には幾種類かあり、厚さも幾つかあります。
もし工事完了後に残留磁気を測定した時に、シールド材の厚さの不足が判明した場合には、後からの追加補修は困難です。
そのためには設計時に前もって、どの程度漏れ磁束が生じるか確認できれば便利です。
その方法の一つとしてシミュレーションがあります。
どのようなシールド材をどの程度の厚さで施工すれば、漏れ磁束をどの程度まで低減できるか、ミュレーションで確認することができます。
当社では磁場解析のノー・ハウを利用し、機器の漏れ磁束に対するシールド効果解析を行っております。
漏れ磁束の影響を少しでも低減できるようなシールド方法をシミュレーションにより提案しております。

下図は建物内に実際に設置されている変圧器の例です。

各変圧器からは、下図のような漏れ磁場が発生しています。
この磁場分布コンター図は、変圧器周囲の漏れ磁場を実際に測定し、コンター図として表したものです。

変圧器周囲の磁場分布(水平面)

変圧器周囲の磁場分布(水平面)
変圧器周囲の磁場分布(垂直面)

変圧器周囲の磁場分布(垂直面)

ビル内の電気室には下図の例のように、様々な容量の多くの変圧器が複数台設置されています。

各変圧器にそれぞれの漏れ磁束の測定結果を適用すると、全体の漏れ磁束分布は下図のようになっていると予想されます。

この漏れ磁束分布図から、この変圧室の外側(図の上側)に磁束がかなり漏れているのがわかります。
もしこの部分が通路の場合、人体に与える影響を考慮する必要があります。
しかしどのような材質の磁気シールド材を何層施工すればよいのか、判断が難しいところです。

そこでシミュレーションを活用すると、下図のような結果を得ることができます。
赤線部分に磁気シールド材を施工した場合のシミュレーション結果図です。
漏れ磁束がかなり低減されていることがわかります。

このようなシミュレーション結果に基づき、実際に磁気シールド材を施工しています。

施工後も測定器で磁場の強度を実際に測定し、所定のエリアが人体に影響のない範囲であることを確認しています。

シミュレーション結果図 (某T社ご提供データ)

シミュレーション結果図 (某T社ご提供データ)

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