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静解析モジュール (F-MAG-ST) 適用例
電場/電界 境界要素法 静解析

エナメル線の電荷量計算

PC あるいは通信機器などにより発振される巻き線(エナメル線)が二重であるコイルにおける第1層の巻き線および第2層の巻き線で囲まれる空間の電場/電界分布を、PHOTO-VOLTBM で境界要素法
により解析しました。

解析対象はエナメル線の外部空間です。

今回解析しました解析モデルの外観形状および寸法は下記図1の通りです。

今回は境界要素法で解析するために、メッシュモデルは、エナメル線の外側のみを平面要素だけで作成しました。
電荷量計算解析解析モデル

図1 解析モデルの形状および寸法
(単位:mm)

なお、境界要素法を用いているため、空気のメッシュは不要です。

電位設定条件として、手前の列のエナメル線に1[V]、奥の列のエナメル線にO[V]を設定しました。

解析結果、以下のような電荷分布と渦電流密度分布が得られました。

電荷量計算解析

図2 電荷分布コンタ図(前列)(単位:C)
電荷量計算解析

図3 電荷分布コンタ図(XY面拡大図) (単位:C)
電荷量計算解析 電荷分布

図4 電荷分布コンタ図(YZ面拡大図) (単位:C)
電荷量計算解析 渦電流密度

図5 渦電流密度コンタ図(コイル部分を拡大)