PHOTO-Seriesでは外場を用いた解析が可能です。
外場とは、有限要素法のモデルとは別にコイルなどのソースを意味します。
もともと有限要素法では隣り合うエレメントはノードを共有する必要があります。具体的には図1のような2×2のエレメントを考えます。
<図1> 2 x 2 のエレメント
ここで、図1のエレメントは隣り合うエレメントでノードを共有していることがわかります。
図2のように隣り合うエレメントのノードが共有されないメッシュは原則許されません。
<図2> 2 x 2 のエレメント(ノードが共有されていない)
有限要素法で解析する場合は、このことに注意してメッシュを作成する必要がありますが、モデルの作成が困難な場合がでてきます。
そこで、この外場機能を応用すると、このモデル作成を容易にすることができます。
たとえば、有限要素法(2次導体など)のメッシュを作成する際、コイルの形状を意識する必要がなくなりますので、モデル作成の手間を軽減する有効な手段と考えられます。
有限要素法のメッシュと外場は、メッシュが繋がっている必要がないことから、コイルの移動もメッシュの再作成を行うことなく容易にできます。